第6回ミ二トン・スモールボート関東選手権大会

レース委員長 小野澤 秀典

期日:2004 年9 月18 日(土)、19 日(日)、20 日(月、祝)
会場:横浜ベイサイドマリーナ及び金沢沖海面
19日の初日は、前線含みの曇り空の中、陸上でSSW の10m/sの強風が吹きぬけ、レース海面では風位230°、最大風速15m/s、平均12m/sのハードコンディションでのレースとなった。

レース参加艇はミニトンクラスが7隻、スモールボートクラスが14隻の計21隻のフリートでの一斉スタート、若干下気味のラインからオールフェアでスタートしたフリートは、沖出しと陸に突っ込む艇と大きく2 つに分かれて、フルセールでオーバーヒール気味に帆走るものや2ポイントリーフで確実に帆走るものなど、各艇思い思いのリグで白波の金沢沖海面に吸い込まれていった。

最初のレースから強風のシェークダウンとなったが、「CENTRO」の1隻がトラブルでリタイヤした他は、トップ艇が45分でフィニッシュし、ほか全艇が約1時間以内でフィニッシュすることができた。その中でも、トップフィニッシュした「アタランタ」は遠路清水から回航した疲れも見せずに、チームワークによる安定したセーリングでダントツの走りであった。また練習豊富なYBM の「PARTIDA」がセコンドフィニッシュ。

第2レース目も海況はほとんど変わらない中、20隻の内3隻がリコール、積極的なスタートが裏目に出てしまった感じであった。フィニッシュはYBM 所属の「きんぎょ」が確実なコースを引いて1位フィニッシュ。2位に「アタランタ」、3位にPARTIDA」とスモールボートクラスはこの実力派の3隻の三つ巴になる様相であった。

第3レースは、若干風が落ちてきて8m/sから10m/sの風速で、風位が210°から240°に振れるシフティな状況で、沖出しした半数のフリートが南に大きくシフトしたブローを掴み大きくリードを取り、その後中間コースを引いた「アタランタ」がダントツとなり最後まで1位を明け渡さなかった。このレースでは第1下マークの手前100mのところで、「PARTIDA」がスピンランでディスマストをしてリタイア。
なお、初日のミニトンクラスはディフェンディングチャンピオンの最小艇の「SACOSUN」が強風の中、手堅くまとめオールトップでフィニッシュをして、オール2位の「バーバリアン」が続いた。

翌日の20日はショートオフショアレースということで、金沢沖の横浜港区域内で最大距離の上下マーク間、2.5マイル、全コース10マイルを設定。風速は昨日から大きく落ちて、4m/sから8m/sの息継ぐようなブローのある順風。第1上マークのレグに1時間15分を所要して、江ノ島の「Blue Pulsar」がトップで回航し、浦安から参加した「Foo」と「隼スプリッツⅡ」が続いて回航。

やはりロングコースになると戦略性が高まるためか、初日のショトコースで上位に来る艇と違った艇名が目に付いた。第1 上マークからサイドマークまでは真追っ手でジャイブを打ち合うスピンランとなり、サイドから下マークへはクォーターリーのオーバーヒール気味のスピンランとで百花繚乱アラカルトのセーリングとなった。下マークから上マークへの2.5マイルのレグは、風が南にシフトし、丁度真上りの絶好の上マーク位置となった。

第1下マークもトップ艇の「Blue Pulsar」はフリートを約300m離して、確実に2 番艇を押さえながら中間コースを引いて、第2上マークもトップで回航。

「JELLY FISH」はフリーと第2上への上りレグで追い上げ2位で回航、「隼スプリッツⅡ」が健闘して3位で回航。

トップフィニッシュは全てのマークをトップで回航した「Blue Pulsar」で、続いて「隼スプリッツⅡ」、「アタランタ」と鼻の差でフィニッシュ。各艇が全コース10マイルを2時間30分から3時間で完走する中、残りあと100mのところで、9位につけていた「Kate BassⅡ」が今大会2隻目のディスマスト。クローズホールドでのディスマストであり本部船から見ていて唖然とした。2時間30分のセーリングが無駄になってしまった瞬間であった。

ミニトンクラスでは、全てのレースにおいて最高のチームワークで確実なセーリングを行ったYBM の「SACOSUN」が修正でオールトップとなり、見事2 連覇を成し遂げた。
スモールボートクラスでは、全レースを1-2-1-3位で完走した「アタランタ」が優勝した。

表彰式では、21位から1位までの全艇全クルーが表彰台に上ぼったスピーチでは、厳しい強風のレースを帆走り切った満足感と全力を出し切った充実感、そしてまだザラザラした潮が付いたままの顔を輝かせていたのが印象に残る大会であった。
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