第25回ミニトン全日本選手権大会兼第7回 スモールボート関東選手権大会

佐藤 百一

期日:2005年9月17日(土)、19日(月)
会場:江の島沖

9月17日~9月19日の3連休を利用して第25回ミニトン全日本選手権大会兼第7回スモールボート関東選手権大会が江の島沖で開催された。


滋賀県及び千葉県から艇を陸送してきたチームを含めてミ二トンクラス11艇、スモールボートクラス3艇の合計14艇のエントリーである。

 

初日の9月17日(日)は午前中に計測が行われた後14時00分、南からの微風の中インショア第1レースがミニトン、スモールボート同時にスタート。千葉県から陸送して来たミニトンクラスの隼スピリッツⅡ(タカイ1/8)のスピードは目を見張るものがあり、第1上では他を大きく引き離してトップ、続いてスポンサーチームであるヤマザキナビスコ(ヤマハ23Ⅱ)が回航した。その後、風が南西に振れ気持ち強さを増したが微風の域は脱せず、全てのマークをトップで回った隼スピリッツⅡがトップでフィニッシュした。


当日夕方より、湘南の海に沈む夕日を背景に鎌倉プリンスホテルバンケットルームでウェルカムパーティーが盛大に開催された。ジャケット又はドレス着用のドレスコードにより、華やかで格調高く世界選手権にも引けをとらないパーティーのなか、各選手は懇親を深め明日からのレースの鋭気を養った。

 

 2日目、9月18日(月)は昨日と同じくインショアの第2レース~第4レースの3本を行った。朝から晴天無風でスタートが危ぶまれたが、昨日同様南からの風がそよそよと入り始めた12時22分、180°3mのコンディションで第2レースがスタート。南東方向からの潮流が1ノット程有り、右海面を使うことはヘッダーを受けることになるのでほとんどの艇がスタボーで左海面へ進んで行った。第1上で、ポートで上ってきたサコサン(ヤマハ21)がスタボーで上ってきたヤマザキナビスコの前ををきわどいタイミングでタックを返して回航、プロテストの声にサコサンは失格を嫌い新ルールに基づく2回転を行った。フィニッシュはスモールボートクラスのアタランタ(ヤマハ26Ⅱ)、隼スピリッツⅡの順であった。


13時32分、175°4mの風でインショア第3レースがスタートしたがリコール旗が上がり、ミニトンクラスの東京ベイキャロル(ヤマハ23Ⅰ)、万天(ヤマハ23Ⅱ)の2艇がリコール解消後再スタートしたが、チェントロ(ヤマハ25マイレディ)はリコールを解消せずOCSとなってしまった。第1上でブルーパルサー(ヤマハ26Ⅱ)がアタランタに仕掛けている間をついて隼スピリッツⅡがトップ回航した。全日本クラスは実力が伯仲しており、目が離せない展開となっている。フィニッシュはアタランタ、隼スピリッツⅡ、ブルーパルサーの順であった。

 インショア第4レースは、180°7mと安定してきた風の中、14時40分にスタート。風が上がったことでパワーに勝るスモールボートクラスがミ二トンクラスを押さえてフリートをリードするようになってきたが、左海面が有利な状況は変わらず多くの艇が左海面を走るなか第2上でギャンブルを仕掛けたブルーパルサーが右海面へ大きく伸ばしたが、これが裏目に出て順位を落とすことになってしまった。マーク回航は隼スピリッツⅡ、続いてアタランタ、ヤマザキナビスコの順であったがこの順位が

変わることなくフィニッシュした。


2日間4本のインショアレースが終了した時点でスモールボートクラスはアタランタが1位、

ミニトンクラスではトップに絡む走りこそ無かったものの、2レース目以降修正1位の座を

譲らなかったサコサンが1位となっていた。

明日のショートオフショアレースで余程のことが無い限り、この2艇のクラス優勝は間違いの

無いものと誰もが考えていた。


最終日、9月19日(月)、江の島、網代埼浮標往復のショートオフショアレースは8時スタート予定

であるが風が無く、AP旗による延期と1回のゼネリコ後8時25分190°1mの風でようやくスタート。一向に風の上がる気配が無くコース短縮も已む無しかと思われたが、11時頃から170°5mの風が入り始め徐々に西に振れていく気配を見せているなか、11時45分にトップ艇隼スピリッツⅡが浮標を回航していった。小さな艇の大きなドラマが始まった瞬間である。各艇はカラフルなスピンを展開して1400分のタイムリミットに向かって突進していったが、江の島の海と風を知り尽くしているブルーパルサーが隼スピリッツⅡを交してトップフィニッシュした。8艇目のフィニッシュを目指していたサコサンであったが、無常にもフィニッシュ2秒前にフィニッシュラインが消滅してしまいサコサンの優勝は夢と消え、ミニトン優勝はヤマザキナビスコが勝ち取り、スモールボートクラスはアタランタが優勝した。


予定していた全てのレース、パーティーを消化できたことに運営サイド、参加サイド共に満足しており、特に表彰式では今回のレース運営の労をねぎらうミニトン協会山田会長の目に大きく光るものが有り、とても印象的であった。

Comments